アルヴォ・ペルト

ペルト: アリーナ

　気を取り直してペルトを聴く。「アリーナ」は映画音楽にも使われたピアノ曲。ほとんどミニマルというか、美しいピアノの旋律が反復し反復し、夢見心地にしてくれる、と油断させておいて、キーンと高音が叩かれたりするところも愛らしく好ましい。ミニマル好きならばぜひぜひという一枚。まあ、それにしてもECMのジャケの凛々しさったら、たまらんですね。しかも文字の書体もオーソドックス。飾り気なき豪奢というべきか。それだけ自信もあるんだろうし、実は逆に目立つデザインでもある。そんなわけで「ECMの文字だけのジャケは名曲が多い」説。