グレート・スモーカー

グレート・スモーカー―歴史を変えた愛煙家たち (祥伝社新書 (051))

グレート・スモーカー―歴史を変えた愛煙家たち (祥伝社新書 (051))

 病院の待合室や電車の中やトイレで読んだ。愛煙家(ホームズなどの架空人物も含む)の超短い評伝的挿話集。どこから読んでもいいし、拾い読みでも充分。しかしチェ・ゲバラ坂本龍馬を尊敬していたというのは知らなんだよ。詳細は不明だが、中南米の革命家たちが明治維新のことを知っていても不思議ではない。この本では日系移民から伝わったのではないかという仮説を立てている。まあ、それもアリだろうが、極東の小国が短期間の内戦を経て近代国家へと変身し、当時の大国であった清、ロシアと続けざまに戦って勝利したのは世界史的な大事件であったわけだ。そんなとんでもないことが可能になったのは何故か? と考える人々が世界中にいても不思議ではないし、第三世界からの世界解放戦争を志向する知識人が龍馬の存在を知っていた可能性は決して低くない。