読んだ本

  • ピーター・F・オストウォルド「グレン・グールド伝〜天才の悲劇とエクスタシー」(筑摩書房
    • 友人の精神科医の書いた伝記です。フリードリックの「グレン・グールドの生涯」(青土社ISBN:4791759532)、プロデューサーのカズティンが書いた「グレン・グールド アットワーク」(音楽之友社ISBN:4276217555)と併せて読むと、第三者・友人・仕事仲間の三つの視座をベースに、より立体的なグールド像を脳内に構築できます。本書で興味深かったのは、グールドの母親問題です。精神科医なのでそこまで踏み込めたのでしょうが、ありがちな見解とはいえ示唆的でした。面白い本ですがバカ高いのが欠点(図書館で借りました)。早く筑摩文庫に入ってくれないかなあ。