聴いたCD

  • 高橋悠治J.S.バッハ:フーガの[電子]技法」
    • シンセを駆使して編曲した「フーガの技法」。ウェンディ・カーロスとは全く違います(当たり前か)。カーロスのバッハは、あくまでも「電子楽器によるバッハ」でしたが、こちらは、もっと過激。右左に音の粒子が飛び回ります。基本はオルガンですが、管楽器、ピアノ、ハンドベルのような響きもまじえ、さらにはラジオのチューナーを廻しているように変化する音ありで、次に何が来るのか、わくわくという感じ。カーロスのバッハより7年後の75年録音ですが、妙にレトロ・フューチャー的に古めかしいところもあり、ノイズ音楽っぽくもあり、麻薬性も高いです。娯楽性ならばカーロスを推しますが、トビ薬としてはこちらが強烈。
  • 堤剛高橋悠治J.S.バッハヴィオラ・ダ・ガンバソナタ
    • 何回も回しました。端正な、綺麗な演奏です。しかし、ぼくの耳がグールド&ローズの演奏を基準にしてしまっているせいか、それ以上に迫ってきません。完全に主観の問題だとは思うのですが…。この曲は他にもビルスマ&アスベレンクイケンレオンハルトヨーヨー・マ&クーパー、さらにはキース・ジャレット&カシュカシャン等々の錚々たる面々による演奏があるので、聴いてみたいですね。ぼくの中のグールド&ローズが常勝でいられるのかどうか?